悲喜交々

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~とある男の個人再生記録~

800万円もの借金を抱えるまでの過程 ~第4章:おまとめローンをしたはずなのに、また借りる~

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前回、また新たな借り入れの契約をし、総額280万円もの借金を抱えるようになったお話しをしました。借金はその額が多くなってくると、さらなる借金を呼びます。

いわゆる「雪だるま方式」ですね。借金を返済するため、新たな借金をする。こうなると完全に泥沼状態になってきます。

まだその手前にいると思っているのでしたらすぐに弁護士さんや司法書士さんのところへ相談しに行きましょう。

 

積み重なる借金

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更に借金を重ね、日々の返済額もかなりの金額になってきました。当時、おそらく月4~5万の返済をしていたと思います。

というか返済額を明確に覚えていない時点で、ダメだということが分かります…。

冒頭でも書いたように、借金を新たな借金を呼び寄せる、いわば「呼び水」です。借金の返済の為に新たな借金をする…多重債務者にはよくあることらしいです。

 

私もすでに多重債務者でした。

月の支払いの為に、新たな借り入れを行なう。一向に減らない元金。利息を払い続ける日々を送っていました。

すでにこの時点で自分の精神状況はかなり追い詰められていまいた。「なんとかしなきゃ」そんなことばかり日々うわごとのように呟いていたと思います。

また当時、私は2年間ほどお付き合いをしていた方がおり、そろそろ結婚を…という考えもありました。しかし私は多重債務者…これじゃ結婚はできない。そんな葛藤の中、ある広告記事を見つけました。

 

おまとめローンで一本化

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「苦しい借金の返済をおまとめローンで一本化」

その広告記事には多重債務者にとって渡りに船の文言が書かれています。

確かに借金をまとめてしまえば、金利も下がりその分返済にも回せる、さらに借入先を1箇所にしてしまえば返済時の煩いも軽減される、こんな素敵な事ができるのか?と半信半疑でした。

善は急げと、早速おまとめローンの申し込みをすることに。すると向こうから出された条件は2つ

  • 「230万の融資をしてあげるから、その代り某消費者金融の100万円を返済する事」
  • 「残りの残金も返済して可能な限り借入先を減らす事」

一つ目は絶対条件でした。

やはりネットで見たように銀行系は消費者金融からの借入を嫌う傾向があるようです。

ともあれ、融資は可能という事なので、早速契約を進めることにしました。契約後、一週間以内に消費者金融の借金を返済をし、返済証明書を消費者金融から発行してもらうという条件でしたが、問題なく230万円の融資を受けることに。

早速、そのお金で消費者金融へ連絡。全額返済をしたいとの旨を伝えると、理由を尋ねられました。

どうやら多重債務者が一括返済をするという事は「どこかで借り換えをしたんでは?」と考えるようで…。

借り換えをする会社の金利等を聞かれましたが、特に問題もなく返済・証明書を発行してくれることに。早速、送付されてきた返済証明書なる物を、新たにおまとめした会社に送り完了でした。

とりあえず100万円の返済は終わった!! 

なんて当時の私は少なからず思っていました…。でも借金の総額は変わっていません。そんなことは頭から抜け落ちていました。

しかも残りの残金を結局他の返済には充てず、当面の返済に充てようと考える始末…。

おまとめローンは有効に使えば、金利をグッと抑えることができます。しかしおまとめローンはあくまでも「まとめる」だけです。

借金を減らすわけではありません。

そんなこともすっかり忘れ、その場をしのげるお金を手に入れたと意気揚揚としていた当時の私を殴ってやりたいです。

 

この時点での借金の総額

・クレジットカード キャッシング枠 30万

・銀行系カードローン(ネット系)  50万

・銀行系カードローン        100万

消費者金融            100万

・おまとめローン(銀行系)        230万

合計 410万円

着実に借金は増えています。