悲喜交々

悲喜交々

~とある男の個人再生記録~

個人再生の道のり〜裁判所提出書類完成!

さてはて、いったいどれだけの時間、ブログを放置していたのでしょう。

あまりの放置ぶりに、前回自分が何を書いていたかも分からない状況…。

hikikomogomo.hatenablog.com

随分期間が開いてしまいましたが、前回弁護士さんに裁判所の手続きを開始するにあたって必要な書類関係の準備を促されておりました。

結果から言ってしまえば、なんとか必要書類も整い、無事に申請することが出来ました。

実際に、諸々の準備を通して感じた事といえば…。

普段からじっかりと財政状況を確認していなくてはならなかった…その一点につきます。まぁその辺が怠慢だったからこういった結果を招いたのでしょう…

必要書類の準備にあたって、思ったこと

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まずは前回のおさらいですが基本書類に関してはこんな感じでした

 

  • 弁護士さんへの委任状  →  その場で署名捺印
  • 住民票・戸籍謄本    →  取得後郵送
  • 陳情書         →  作成の後、メールにて送付
  • 債権者一覧       →  面談時に作成

 

これらの基本的な書類についてはさほど難しくないので数日の内に用意できました。

次に財産に関する書類関係ですが

 

  • 財産目録          →  弁護士さんと確認の上記載
  • 所有口座の記録       →  各種銀行問い合わせ&ネット明細確認
  • FX、株式口座の残高記録  →  ネット表示口座情報をスクショ
  • 退職金見込み額       →  自己計算を断念、担当部署に申請
  • 賃貸借契約書        →  契約時の書類をコピー
  • 保険証書・返戻金証明書   →  嫁さんが保険屋に確認の後、送付
  • 車検証           →  コピー
  • 自動車査定額        →  適当な中古ディーラーを探して査定

 

銀行系の口座照会は要注意 

財産に関しては、基本書類とは違い若干手間取るものもありました。

所有口座については、ネット銀行系はweb上のデータをエクセルにまとめるかデータをダウンロードして提出して終わりでしたが、銀行系は、窓口にて照会しなくてはなりませんので、それなりに手間と費用がかかりました。

どうやら照会してもらう期間によって手数料が変わるようで、過去2年分を照会請求したのですが2000~3000円ほどかかりました。

普段からこまめに記帳していればこんなこと必要ないんですけどね。ちなみに記帳してあったと言えども、期間が開き過ぎてまとめて記載された部分があったらダメ見たいです。

ようは自己破産者の口座の動きの細かく把握することが目的の様で…。

隠し事はダメですよという事です。

 

退職金見込み額について

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前回、弁護士さんから退職金見込み額は自己計算しても大丈夫と言われましたが、実は続きがあり

 

自分で算出しても問題ないですが、その計算方法が記載された書面のコピーが必要になります。

そりゃそうですよね…。テキトーに算出された額なんぞや何の証明にもなりませんからね。

 事前にネットでこの件については調べてはいたのですが、やはり一番厄介なのはどうやって会社に申し出するかです。

さすがに

「退職金見込額おしえてー」

「うん♪いいよー♪」

なんてことはありません…。出してもらうからにはそれなりの理由が必要ですからね・・・。でも自己破産するのに必要だなんて口が裂けてもいえません。

多くの方々は、「家のローン」等の高額ローンを理由に銀行側に提出を求められたと、理由付をしているようです。

私の職場では誰でも就業規則を確認できる状況でしたが、さすがにコピーを取るのは社則的にまずい気がしたので、担当部署に上記の理由付をして申請をしたところ、あっさり開示してくれました。

その後の「どこに家買うの」「どこの銀行から借りる?金利は?」等と違う方面で質問攻めに遭いましたが…。

 

意外と厄介!家計簿地獄

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弁護士さんからは、裁判所への申し立ての際に、三か月分の給与明細や家計簿の提出を支持されていました。

これまで我が家は、家計簿なんてつけていた事はなく、完全に0からのスタートです。

とりあえずいただいた用紙に、出来うる限り詳細を記載していくのですが…。

 

この支払の明細ってある?

え?しまってあったと思うけど、どこだ?

食費ってどれぐらい

えー大体しか分からないよ。

明日から全てのレシートを取っておくか…。

 

そんな感じで、いきなり四苦八苦です。

恥ずかしながらずさんな家計管理であった為、改めて夫婦共々しっかり明細・領収書をとっておき月末に計算することにしました。

三か月間、真剣に家計簿をつけたことで分かったのですが、我が家の家計の中で、何にどれだけお金がかかっているか、それが適切な金額なのか知ることが出来ました。

一番、無駄だったのは携帯代ですかね…。

これに関しては、お互いかなりもったいない感じでしたので、更新月に解約してもっと安い会社を選ぶことに決めました。

 

まとめ

バタバタしながら三か月間の家計簿を作成し、諸々の書類と共に、無事弁護士さんに提出することが出来ました。

一見、煩雑に思える作業でしたが、その都度弁護士さんから適切なアドバイスを貰う事が出来たので意外と何とかなります(笑)

やはり専門家ナシでは個人再生は難しそうですね。

個人再生の道のり〜提出すべき資料や書類~

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しばらくブログを更新しておりませんでした。一応、個人再生手続きは行っております。

当初、予想していたような慌ただしさはなく、普段と同じ生活をおくる日々。

弁護士さんに依頼すると、諸々の手続きはすべてやっていただけるので、指定された諸々の書類を定期的な面談時に提出する感じです。

個人再生に必要な書類

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個人再生手続きが始まると、諸々の書類の提出が必要になります。

ざっと挙げただけでもかなりの量がありますが、もちろん一度に要求されるわけではなく、必要なタイミングに応じて弁護士さんから指示がありまし、弁護士さんとの面談の際に記載してしまえばよいものもあります。

 

基本書類

  • 弁護士さんへの委任状
  • 住民票・戸籍謄本
  • 陳情書
  • 債権者一覧表

財産に関する書類

  • 財産目録
  • 私が所有している各種銀行口座の記録(約1年分)
  • FXや株式口座残高記録(保有者のみ)
  • 退職金見込み額
  • 賃貸借契約書
  • 保険証書・解約返戻金証明書
  • 車検証
  • 自動車の査定書

収入及び家計状況に関する書類

  • 毎月の家計口座の通帳(3か月分)
  • 家計簿(3ヶ月分)
  • 各種領収書(3か月分)
  • 給与明細書(3か月分)
  • 源泉徴収票(過去2年分)
  • 所得証明書(嫁分)

基本書類

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まずは弁護士さんに依頼する時点で「委任状」を作成することから始まります。

その後、基本的な書類の提出に加えて「陳情書」「債権者一覧表」の作成に移りました。

陳情書とは、簡単に言うと借金の経緯書+反省文ですね。例文をお渡しするので、これを見本に作成してくださいね。

そんな物もあるんですね。助かります。

債権者一覧表は、これまで借用をした会社の一覧表です。いつから借り始めたか、最終返済日を記載してください。

あ・・・頑張ります。

フォーマットは用意してくださったのですが、など過去の記憶を呼び戻すのに苦労した為、後日自分の口座履歴から大体の年数をはじき出して記載しました。

まぁこれに関しては多少の誤差が合っても問題ないそうです。

財産に関する書類

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自身の預金口座の記録に関しては約1年分遡って用意してもらえますか?

はい・・・。こまめに記帳しておけばよかった。

溜まっている場合は、直接記帳するとまとめた明記になってしまうので、窓口で口座記録の照会をお願いしてください。手数料はかかってしまいますが・・・。

はい。ちなみにネット銀行系はweb上のデータでいいんですか?

大丈夫ですよ。出来れば見やすくエクセル等でまとめていただけると助かります。

ネット銀行関係はWeb上で照会できたのでよかったのですが、やはり銀行系は窓口照会が必須でした。今後はこまめに記帳しなくてはなりませんね。

また私はFXや株式で借金も抱えていたことから、その辺に関してもしっかりと現状を把握しなくてはいけないようで

アーロンさんはFXや株式の口座も保有してましたよね?残高はありますか?

悲しいかな。残高は0です。

でしたら口座残高が分かる画面をコピーして提出してください。0であることを証明する資料になりますから。

分かりました!

他にはアパートにお住みという事でしたので、賃貸約契約書のコピーもいただけますか?敷金等も対象ですので。

そこもなんですね!?

はい。後は車の査定書入っていらっしゃる保険の解約金退職見込み額も調べて提出願います。

退職金見込み額もですか?

そうなんですよ。これも必要なんです。仮に会社に聞きにくいようでしたら、就業規則等に記載されている算出方法を用いて自分で作成しても良いですよ。

ほっ。そうさせていただきます。

アパートや車に関してはすんなりと確認できますが、保険の解約金や退職見込み額については少し厄介でした。結局、保険については嫁さんが

ちょっと他の保険会社さんへの切り替えを検討してまして(キリッ)

と毅然とした態度で確認してくれました。

収入及び家計状況に関する書類

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あとは家計状況の確認の為に、3か月分の給与口座領収書与明細等を提出して頂きます。

まとめてですか?

それだと忘れてしまうこともありますので、1カ月毎に家計簿とともに持ってきていただきお互いで確認していきましょう。

はい。

あとは過去2年分の源泉徴収票と奥様は専業主婦という事でしたので、役所で所得証明書を発行して持ってきてもらえますか?

はい。(嫁に所得がないことを証明するわけだな・・・。)

家計に関する書類等は、今後の再生計画を立てるにおいて重要な資料となりますのでできうる限り細かく記載してください。

承知しました!

実際に、この日から家計簿をつけ始めましたが、元々そんなこまめな家ではなかったため、夫婦揃って四苦八苦してしまいました。

でもこうやって家のお金がどのように使われていくか把握することは重要だな・・・。

まとめ

今回の必要書類に関しては、あくまでも私自身の場合ですので、人によっては他にも提出すべき書類はあるようです。 

持ち家かつローンが残っている方は住宅ローンの契約書。不動産を持っていればその査定書等々。この辺は依頼した弁護士さんに聞いたほうが良さそうです。

とりあえず一つずつ確実に対処していけば問題ないでしょう。

 

個人再生の道のり〜さらば愛車よ!車の引き上げの日〜

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我が家は個人再生の依頼をしてから、それほど日常生活には変化はなく、逆に少し精神的にも家計面でも楽になった気がします。

やはり借金問題は専門家に相談するのが一番良いのかもしれません。

個人再生による車の引き上げ

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個人再生手続きが始まり、諸々の作業が進みつつあります。といっても私自身で行う作業はまだ限られており、ほとんど弁護士さんが行なっております。

そんな最中、車の引き上げについて弁護士さんから連絡がありました。

私の場合、車のローンが約90万近くの残っていました。

個人再生手続きをすると、車のローンも借金とカウントされ、再生対象になります。

そうなると車のローンを支払えなくなったということになり

車の所有権を持っているローン会社に引渡しとなるわけです。 

個人再生時の車の所有権

個人再生をする場合、どんな条件でも車が引き上げられるわけではないそうです。

例えば

  • 車のローンの支払いは完了済、さらに車の査定額が20万円を下回っている

上記のような状態ですと、引き上げあれないそうです。

しかしローンが残っている場合は、所有権を持っているのが誰かというのが重要になってくるそうです。

一般的には、車をローンにて購入した場合、支払いが終わるまでは、所有権はローン会社にあるのが普通です。

これは車の車検証を見れば一発でわかりますので、気になる方はご確認ください。

かつては所有権がローン会社ではなく、販売店名義になっている例もあったようで、その場合車の引き上げに応じなくて良い旨の最高裁の判決も出ているそうです。(平成22年6月)

しかしそれの一件以降、ローンの所有権は販売店ではなくローン会社が保有することがほとんどになったそうです。

業務上必須の場合は引き上げなしの可能性も

また特殊な例として、業務上車がどうしても必要な場合は車の引き上げに応じなくてもよいことがあるそうです。

これはお金を得るためには車がどうしても必要なだという場合になります。

例えば自営業で車がないと仕入れは配達などが出来なくなり、収入を得ることが出来なくなってしまうような事です。

収入を得れなくなってしまったら、その後の生活も個人再生後の支払いも不能になってしまいますので、このような場合は免除されるようです。

まぁ当然、口頭で納得はされないと思いますので、それを証明しうる書類等の提出は必須かと思われますが…

引き上げまでの流れ

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では再び車の引き上げの話に戻りますが、私の場合、弁護士さんから引き上げ日程の確認がありました。

こんにちは。アーロンさん、車のローン会社から連絡があったのですが、引き上げの日程はいつぐらいにしましょう?

あっそうなんですね!こちらで設定してもよいのですか?

大丈夫ですよ!ローン会社もそんなに急いでないようですので

では車検が月末に切れるのでその辺りでもいいですか?

承知しました!ではそのようにローン会社に連絡をしておきますね!

ちょうど私の車は車検切れ間近であった為、ギリギリまで乗ってから引き渡せるといいなと嫁と話してました。

でも流石にそれは都合が良すぎるかなと思っていたのですが、案外するなりと了承されてしまいました。

車の中引き上げについてはローン会社もそんなに急に言ってくるようではないみたいです。

ローン会社から連絡。最終確認

弁護士さんに引渡しの日程を伝えた後、すぐにローン会社から連絡がありました。

○○会社ですが、アーロンさんでよろしいですか?

はい。車の引き上げの件ですね?

そうです!日程の最終確認ですが○○日でよろしいですか?

よろしくお願いします。

わかりました。引渡しには我々の委託会社の者が伺いますのでよろしくお願いします。

わかりました。ご用意するものはありますか?

はい。車検証・自賠責・リサイクル券・納税証明書、あと車のキーになります。リサイクル法と納税証はあればで結構ですよ。

わかりました。ご用意しておきます。

これも案外すんなりと終わり、特に威圧的な対応もなく丁寧に受け答えしてもらいました。

何となく破産者=悪というイメージがあったのですが、あまりその辺りは気にしなくてもよいかもしれませんね。

車の引き上げ当日

いよいよ引き上げ当日になり、最初に指定された時間通りに業者が自宅に来ました。

引き上げ専用のトレーラーで来ると思っていたので、近所に見られて何事かと思われると嫌だなと危惧していたのですが…

意外な事に、初老の男性1人だけで訪問です。

すみません。○○会社に委託された○○サービスのものです。

はい。お伺いております。お一人で来られたんですか?専用のトレーラーとかで運ばれます?

私1人ですよ。大丈夫です。お車は私が自走で持って帰りますので。

えっ?自走ですか?車検切れてますけど大丈夫ですか?

大丈夫ですよー?仮ナンバーを持ってきましたので!

ガソリンも空かもしれませんよ?

では途中で給油していきますね。ご心配なく

そうなんですね…

あまりにも拍子抜けというか、とりあえず必要な書類を渡し、作業完了書にサインして終了です。

おじさんはそのまま車に乗って本当に自走で帰られました。

そんな光景をポカンとしたまま家族と一緒に見送りました。何ともあっさりとした愛車の最後でした。

まとめ

個人再生時の車の引き上げの有無についてはローンが残っている場合、余程のことがない限り、避けることは出来ないと思っていた方が良いです。

まぁローンも借金には変わりありません。借金を作る原因は私にありますので、車の引き上げは致し方ない事だと割り切って応対するべきですね。

 

個人再生の道のり~正式依頼後のあれやこれや~

契約後の流れ

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さて個人再生の件ですが、定期的に弁護士さんのところに出向き、打合せをすることになっております。意外とあっさりしており、普段の生活もあまり変化も無くとりあえず安息な日々を送っております。

 あっ変わったと言えば、夫婦で家計について話し合い&節約をするようになった点ですかね。

今まではあまりこんな話もしていなかったのですが、あれ以来お互い隠し事は 無くし、しっかりと相談しながら決めていこうという方針になりまして…。やはり何事にも夫婦間でしっかりと話し合う事は重要ですね。
前回、残念なことに法テラスの扶助を受けれなかった私は、通常通り弁護士さんに依頼する形をとりました。まぁこればかりは致し方が無いことですので、切り替えていくことにします。

借入総額を再確認

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 個人再生の正式手続きは、弁護士さんへの委任状に署名・捺印することから始まりました。

では正式にご依頼ということになりますので、今回の一件をこちらに一任するという形で「委任状」に氏名・捺印をお願いいたします。

ハイ。(カキカキ)宜しくお願い致します。

ではこれで契約という事になります。 これからの各債権者への通知を開始しますので、借用先の再確認をしましょうか。

ハイ。

 早速、いま一度借用先を一緒に確認する事になりましたが、改めて一覧にしてみると
なんともまぁ…。よくもここまで借りたものです。本当に情けない…。
 
<借入先一覧>
合計762万
 合計金額が762万円となりまして本当に恐ろしい金額でした。
本来ならしっかりと返さなくてはいけないお金のはずなのですが…本当にすみません。

各種書類の準備が必要

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現在の借用額は760万程ですから、これから手続きを開始するとしてその間の利子等を考えると最終的にアーロンさんの借金は800万ほどになります。そこから5分の1に圧縮して個人再生後に支払う総額は160万ぐらいですね。

裁判所の判断が下りるまでの利子も含めるんですね。でもそれぐらいの金額かなとは考えていたので…。それでお願いいたします。

この160万円を今後、3年も しくは5年で返済していただくことになりますが、当然すぐにではありませんよ。

そうなんですね。これからどんな流れになるんですか?

これから、先ほど確認した借用先へアーロンさんへの支払い義務をストップしてもらうように連絡を入れます。今日明日中に連絡を入れますので、催促の連絡がありましたら私に言ってくださいね。処理しますから(ニヤリ)

あ・ありがとうございます。

それに伴い裁判所への個人再生申し立てに向けて各種書類の作成に入ります。その為、アーロンさんにはこれから諸々提出していただくことになります。

ハイ。わかりました。ちなみにどんなものがあります?

そうですね。すぐに必要なものとしては「住民票・二か月分の給与明細」ですね。その他の書類 はその都度お伝えいたします。

では早速、取得します。

宜しくお願い致します。それとこれから裁判所に申し立てをすると、三か月分の家計状況が分かる物(家計簿や通帳、各種領収書)が必要になりますので、それに準じたものはすべて取っておいてください。あと通帳もこまめに記帳するようにしてください。

通帳ですか…。あまり記帳していたことが無いようですのでしっかり確認してみます。

お願いします。しばらく記帳していないと、いざ記帳した際まとめられることもありますので。そうなるとまとめられてしまった部分の詳細を取得しなくてはならないので労力も費用も掛かってしまうんですよ。とりあえずはこれからしっかり記帳してもらって、不足部分に関してはそ の都度こちらから確認しますね。

ありがとうございます。

決着は年末か!?

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 申込みが3月末ですので、これから3か月分(4・5・6)の家計状況をしっかりと記録してもらいます。まぁ先ほどお伝えしたように通帳や領収書、各種支払明細等を残しておいてください。

ハイ。分かりました。

その後、7月に裁判所に申し立てをして、免責が下りるまで3・4か月と考えると…まぁざっくり見積もって年末ぐらいには決着がつくかと思われます。

では年末あたりで160万円の支払いが開始される感じですか?

そうですね。まずは裁判所から圧縮された借入額が提示され、それを3年ないし5年で分納する旨の判断がされると思いますので、おそらく年末頃に最終判断が下りると 思います。

そこで月々の支払額が決まって、それを支払うんですね。

そういうことになります。

 これまでしっかりと家計簿をつけていなかった為、すこし戸惑いそうですがこれもしっかりとした返済計画を立てる為の重要な事だと捉え、早速実践しなくてはいけませんね。
 やはり個人再生と言えども、すんなりと「OKですよ~」とはいかないようです。
当たり前ですが、本当にこの人は個人再生をしなくては返済できなかったのか?隠し財産等は無いのか?等の調査が入るようです。
また裁判所から個人再生後、ちゃんと分納し続けることができるのか確認の為、一定額を毎月貯蓄しなくてはいけないそうです。リハーサル的な事のようです。
弁護士さん曰く

大体、3か月間積み立て をしてもらいます。その積立金はそのまま個人再生後の支払いにシフトしてもらえばよいので、その為の貯蓄だと思って実施してくださいね。

そう考えれば、気持ち的にも前向きでいられそうです。

まとめ

・借金の総額は利子込である!

・圧縮した金額を3年ないし5年へ分割返済

・三か月分の家計状況の報告が義務

 借金の総額分を圧縮すると思いきや、利子分もあるとは思ってもいませんでした。弁護士さんに個人再生の依頼をした時点から返済はストップしますが、裁判所の免債が下りるまでは利息(利子)が発生しているという感じです。

また返済期間に関しては弁護士さんに相談したら年数の譲歩はしてもらえるようです。基本5年ですが…。

個人再生するとしてもちゃんと家計状況を裁判所はチェックするようです。本当にこの人は返済できるのか等も確認しなくては免債も出来ないといった感じでしょうか。

 

 

個人再生の道のり~裏技を使って法テラスの「民事法律扶助」を申請してみた~

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さて前回は法テラスの「民事法律扶助」についてお話をさせていただきました。法テラスを利用すれば弁護士費用の立替えをしてくれるので、経済面的にもかなり楽になると思います。

しかし弁護士さんを選べなかったり、手続き開始まで時間がかかってしまうなどのデメリットもあります。

そこでそれらのデメリットを一発で解消する裏技をご紹介いたします!

デメリット解消!法テラスの賢い申し込み方法

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弁護士さんを選べない!手続き開始まで時間がかかってしまう!そんなデメリットがある法テラスの申込みですが、実はかなり簡単な方法でデメリットを解決することができます。

手順は単純です

法テラスに連携している弁護士さんに直接依頼するだけ

えっ!?それだけなの?とお思いの方もいるかと思いますが、本当にそれだけです。笑

じゃあどこで法テラスと連携しているか調べればいいのかとなると、これも意外と簡単、弁護士事務所のHP等の記載の中に「当事務所は法テラスと連携~」とあればOKです。

実際私も個人再生を依頼する弁護士さんの事務所が法テラスと連携していることを確認してからお願いに行っています。 

実際に依頼してみた

法テラスの補助を受けれるかもしれないという情報を得た私は早速、担当弁護士さんに依頼することにしました。

では今回は個人再生という形で手続きを開始してもよろしいでしょうか?

はい。宜しくお願いします。あの~ちなみに法テラスの利用は可能でしょうか?

あっ法テラスの利用を検討されていましたか。勿論可能ですよ!但し法テラスを利用するにあたって利用基準というものがあります。

事前に確認してなんとなくは理解しています。大きくは収入面が重要になってくるんですよね?

はい。アーロンさんの場合だと、他の条件は諸々大丈夫だと思われますが、収入面がかなり際どいかと…。元々法テラスの利用は収入が少ない方でも弁護士を利用できるようにという前提がありますからね。

やはりそうですか…。少し調べてみたときにかなりギリギリかなと思っていましたが、やはり…。

とりあえず最終判断は法テラスが出しますので、まずは申込用紙に必要事項を記入していただき、早速法テラスサイドに申請してみますね。

分かりました。

おそらく一週間の内に審査結果の返答があると思いますので、それからまた打合せしましょう!

はい。ありがとうございます。

以前にも紹介したように法テラスを利用するには一定の条件をクリアーしていなければなりません。

私の場合、どうやら収入が基準額内に収まらない可能性があるようです。

この基準額は世帯人数や家賃・住宅ローン等により変動します。さらにそこに月々に掛かる医療費や学費も加味した上で、月の基準額を下回っていればOKとなります。

詳しくは法テラス資力基準

 

法テラスの審査結果

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 弁護士さんを通して一週間後、事前の言われていた通りに法テラスからの審査結果が届きました。

結果は…

不可…

やはり収入面で基準額を上回っていたようです。弁護士さんもあれこれ動き回ってくれたようで

アーロンさん今回、法テラスから通知がありまして…。やはり基準額をオーバーしているみたいなんです。

そうでしたか…。

掛け合ってみたところあと2万弱、医療費や学費等があれば基準額になるようなんですが、さすがに難しいですよね?

う~ん。今現在は定期的に通院していることもありませんし、子どもはまだ小さいので学費もとくに…。ちなみに保険料とかは計上できるんですか?

じつは保険は無理なんですよ。法テラスの基準額に考慮されるのは生活に必要な出費になりますから、家や学業、医療に関する費用はOKなんですが、保険は入らなくても生活にはそんなに関係ないものとみなされてしまうのです。

そうですか…。でもなんとなく厳しいかなと分かっていたのでしょうがないです。今回は法テラスの利用をあきらめて、通常通り直接依頼致しますね。

結局のところ法テラスが提示している基準額を超えてしまった為、扶助を受けることはできませんでした。

確かに借金はあるものの一応定職に就いており一定の給与は頂けています。そうなると年収等で加味すると「扶助なくてもいけるでしょ」という判断をされてしまうようです。

実際に生活しているとそんなに楽ではないんですが、あくまでも数字だけをみますからこればかりはしょうがないかなと…。

 

弁護士さんに正式依頼してきました

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法テラスの扶助を受けれなくなったことで、通常通り弁護士さんに直接依頼することになりました。

実際、これ以上いたずらに時間をかけても何のメリットもありませんので、一日でもはやく支払いを止めてもらうことが大優先事項ですから。

今回は個人再生という形で依頼をしたので弁護士費用は約30万円となりました。

この費用はこれから弁護士さんと話し合って無理のない返済計画を立てることになりました。これは本当に助かります。

ともあれようやくスタートラインに立てた感じです。いまは少し前進できたことにホッとしています。

 

まとめ

賢く法テラスを利用するには「法テラスと提携している弁護士さんに相談する」ことが一番良いです!

実際に申請をしてから回答まで一週間しか経ってません。これが法テラスの窓口から申し込んでいたらいつになったことやら…。

なお法テラスを利用する際は審査基準をクリアーできるかしっかりと確かめなくてはいけません。といっても素人ではなかなか難しいので、依頼する弁護士さんに直接聞いた方が良いです。

個人再生の道のり~法テラスの「民事法律扶助」を知る~

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個人再生の手続きも進み、弁護士さんとの打ち合わせを行なう日々。
もっと弁護士さんのもとに足を運ばなくてはいけないのかと思っていましたが、意外とそのような事もなく手続きができるようで、少し拍子抜けしている今日この頃です。

 

個人再生にかかる費用

自己破産から個人再生へと切り替え、いよいよ正式な申し込みをすることになったが、心配の種としてはやはり「費用」です。

個人再生だと自己破産のように管財人は必要としないため、管財人費用の20万円はかかりませんが、弁護士事務所さんへお支払する費用は当然発生します。

私が依頼した弁護士事務所さんはかなり良心的なところで、成功報酬や余分な着手金は一切かかりませんでした。それでも弁護士費用として「30万円」は必要となります。

 

弁護士費用は分割できる

弁護士さんへ支払う費用は当然、分割が出来ます。確かに債務整理をお願いする人間に一括で何十万も支払えというのは酷な話ですもんね…。

支払いの回数は弁護士さんと要相談の様で、私の場合も今後の打合せの中で、無理のない返済方法を探っていくと仰ってました。

 

「民事法律扶助」に申し込んでみた

分割ができるとはいえ30万円は大金です。さらに私の場合は個人再生の為、圧縮した借金を3~5年間で返済しなくてはいけません。しっかりとした再生計画を立てないと、また同じこととを繰り返してしまう可能性もあります。

何とか費用をおさえれないものかと色々を調べていると「法テラス」という言葉を目にしました。

 

法テラスとは

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法テラスとは、正式名称を「日本司法支援センター」といい、一般の方に向けて作られた法律相談の総合窓口のようです。運営母体が国であり、安心して誰でも利用できます。

 

業務内容としては、一般の方への法律に関する情報提供、犯罪被害者支援や国選弁護人関連業務、民事法律扶助、過疎地の司法対策といった内容です。
この中でも、特に利用が多いのは「民事法律扶助」です。

 

民事法律扶助とは

民事法律扶助というのは、法テラスが一般の方に弁護士や司法書士を紹介し、無料相談を実施してくれ、最終的に依頼をするとなれば、その際に発生する報酬費用を立て替えてくれる素晴らしい制度です。

なお生活保護を受けている場合や特別な状況の場合は、全額免除になることもあります。

通常は、あくまでも「立て替え」ですのでその費用を法テラスに分割支払いする必要がありますが、月々5000~10000円ほど支払っていくのが一般的の様で、かなり負担を軽減できます。

私の場合は個人再生ですのでその場合、諸々の諸経費込みで17~19万ぐらいになるようです。20万弱と考えても10万円近く費用が抑えられるのはありがたいです。

 

法テラス利用の流れ

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法テラスを利用するには以下のような手続きが必要になります。

1、電話で予約申し込み

まずはじめに法テラスに電話して予約申し込みをします。どうやら各都道府県に法テラスがあるようですのでお住まいの法テラスに連絡するのが良いでしょう。
ちなみに法テラスを利用基準があるようで、この時に諸々聞かれることもあるようです。
法テラス利用基準

 

2、法テラスの手続きに必要な書類を用意する

法テラスの予約が完了すると当日持参する書類の説明があるそうです。基本的には

  •  申込書
  •  給与明細(直近2ヶ月分)
  •  納税証明書

他にも依頼者の生活状況によって提出書類も増えるようなので、この時にしっかり聞いておくのが良いでしょう。

 

3、予約当日の弁護士による無料相談

予約が完了すると法テラス側が担当弁護士を選任し、無料相談をしてくれます。法テラスでは原則平日しか無料相談をおこなっていなうようなのです。この無料相談は一件につき最大3回までできます。

 

4、正式契約

相談した弁護士さんに依頼をしたい場合は、その場で契約をしてもいいようです。また後日少し検討してから正式に契約という形でもOKです。


デメリットはあるのか

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はっきり言うとデメリットらしいものは、無いようい感じられます。強いて挙げるとなれば

  • 弁護士を指名・選択することができない
  • 時間がかかることが多い

法テラスを利用した場合、担当をして下さる弁護士さんは、法テラス側が決定します。

当然、得手不得手を考慮して選任するようですが、中にはあまり適任ではない弁護士さんが選ばれることもあるようです。

 

勿論優秀な弁護士さんも沢山いらっしゃります。そのような弁護士さんにお願いできるかは運次第という事でしょうか…。

一応、法テラスの無料相談は3回までできるようなので、いい弁護士さんに当たるまで相談しても良いみたいです。

 

もう一つのデメリットとしては対応が遅いことです。

まぁ法テラスは国の機関ですから「お役所仕事」なわけで…。そのため対応がのんびりしているようです。

最初の無料相談申込みから、2週間近く待たされた挙句、弁護士さんとの正式な契約までさらに2週間も待たされてしまったという話も聞きます。

時間に余裕がある人だったら良いのですが、私のような借金問題を抱えている人間からしたら、一日でも早く借金問題を解決したい為、このタイムラグはいささか厳しいかもしれません。


まとめ

法テラスを利用をすれば費用面も抑えられます。特に私のような債務整理で依頼する人間にとっては一万円でも安くしたいものです。
しかし多少なりデメリットもあります。特に時間的な問題は借金を抱えている人にとっては死活問題です。
その為、私はちょっとした裏技を使って法テラスの「民事法律扶助」を申請しました。この裏技については次回お話しします。